今さらですが最高最強のスプリット盤に出会ってしまいました。
アルカラとcinema staffのシングル。これめっちゃ良いんですよ〜!
僕はアルカラの大ファンで、cinema staffは正直名前しか聞いたことがありませんでした。
この「undivided E.P.」でcinema staffの曲を初めて聴いて完全にはまりました。そのままアルカラ × cinema staffのライブチケットゲットしました。この流れってまさにスプリット盤の醍醐味だと思うんです。
スプリット盤とは
スプリット盤とは複数のアーティストが組んで制作された一枚のCDのことです。昔はこういうCDが流行っていたそうですが最近では珍しくて逆に新鮮。
「undivided E.P.」の感想
1.first song(at the terminal)
まず一曲目はcinema staff。この曲初めて聴いた時はなんかアルカラっぽくてもしやアルカラが作詞作曲した新曲をシネマがやっているのかな?って思ったんですがクレジット見るとしっかりとcinema staffと書いてますね。
アルカラを意識して作った曲かどうかは定かではありませんがアルカラに影響を受けているのはたしか!"2002からやり方は変えてない"とか"20XX ダイヤモンドを磨き続ける"とか、アルカラファンからするとすごくアルカラ的だと感じます。まずこの曲聴いてから全く知らなかったシネマにどハマり。
2.サースティサースティサースティガール
2曲目はアルカラ。こちらはシネマとのスプリット盤を意識してというよりアルカラらしい新曲をここにぶつけてきた感じ。サースティの意味を調べると"のどが渇いているさま。渇望しているさま。"と出てきました。サースティガールじゃなくてサースティサースティサースティガールっていうのがまたアルカラっぽくて良いですね。乾いてる。
3.チクショー
アルカラの代表曲であるこの曲をcinema staffが歌う。熱いですね。しかもシネマの飯田さんのあのウィスパーボイスでこの曲な。意外にもマッチしてるー。
そしてただのカバーじゃなくて随所にアルカラリスペクトを感じさせつつちゃんと自分達の曲に仕上げてる。この方たちも僕たちと同じアルカラファンなんだなと胸が熱くなる一曲です。
4.great escape
これアルカラの新曲かと勘違いしてしまうぐらいアルカラ感が漂っているんですがcinema staffの代表曲なんですね。ほんとにほんとにかっこいい。シネマの元曲もめちゃめちゃかっこいいのでぜひ聴いて。
このアルカラ版はイントロで太佑さんお得意のバイオリンが使われーの間奏ではアルカラ感満載の合唱が入りーの完全に自分たちのものにしてますね。
そして途中に入ってるシネマ飯田さんの声の使い方がめっちゃいいんですよね。くっそかっこいい。
5.A.S.O.B.i
最後はなんとアルカラとcinema staffの共作。2組で台湾にツアーに行った時のことを曲にしたそう。
この曲が遊んでいるように見えてこだわりが半端ないんですよね!アルカラとcinema staffの既存曲のタイトルが上手いこと散りばめられていたり、アルカラの楽曲のフレーズが顔を出したり(シネマの曲もあるのかな?)。
アウトロのメロディーは2組で沖縄にツアーに行った時楽しすぎて太佑さんがお土産に買って帰りの飛行機で鳴らしまくって爆笑していたサックスのおもちゃ(?)が奏でていたフレーズだそう。それを自然に入れ込む巧妙さな。さすがロック界の奇公子。
あと誰しもが気になる「そび釣り」という単語。これは2組で台湾ツアーに行った時に居酒屋でやった「えび釣り」というメニューが「そび釣り」になっていて爆笑したという思い出をそのまま持ってきたそう。
ほんと旅でスイッチ入ったときのテンションと2組の中の良さがめっちゃ伝わってくる一曲。かつ完成度も高いっていう。最高。
まとめ
このスプリット盤はcinema staffが各所に話をつけてレーベルの垣根を越えて実現したそう。
リスペクトしているバンドとこんな形で一緒にCDを出せるのってバンドマンとして最高に幸せなことだと思うんです。
逆にこんなに慕ってくれて信頼できる後輩バンドがいるアルカラもしかり。
そのお互いの気持ちがこのCD全体に溢れています。
アルカラ × cinema staffのライブも本当にその思いが溢れていて最高の空間でした。このツアーが終わったらシネマのチクショーもアルカラのgreat escapeもA.S.O.B.iもなかなか聞けなくなると思うとさみしい。アンコールでA.S.O.B.iを2組のメンバー全員笑顔で演奏していた光景が目に焼き付いて離れません。
"いつか10年後でもいい笑い合って"この2組の最高の対バンを見せてほしい!
音楽って楽しい。それを全力で感じさせてくれる一枚でした。